2025年7月4日(金)から3週間限定で、Filmarks(フィルマークス)主催のリバイバル上映プロジェクトで、スタジオジブリ【海がきこえる】が初めて全国リバイバル上映されます。
今回は【海がきこえる】の作品情報や、公開劇場を紹介していきます。
作品情報

月刊『アニメージュ』で連載された作家・氷室冴子の原作小説をスタジオジブリの若手スタッフが中心になって1993年に長編アニメーション化、テレビスペシャルとして放映された作品で、高知と東京を舞台に10代の終わりが近づく3人の若者たちの繊細な心の揺らぎや葛藤に向き合う青春模様が繰り広げられます。
今もなお多くのファンに愛され、さらに新たな世代や海外のファンも魅了し続けている名作アニメーションです。
【海がきこえる】あらすじ
東京の大学に進学した杜崎拓(もりさきたく)は、吉祥寺駅の反対側ホームにある人影を見た。中央線下り列車に姿を消したその人影は確かに武藤里伽子(むとうりかこ)に見えた。
だが里伽子は高知の大学に行ったのではなかったのか。高知へと向かう飛行機の中で、拓の思いは自然と里伽子と出会ったあの2年前の夏の日へと戻っていった。
里伽子は勉強もスポーツも万能の美人。その里伽子に、親友の松野が惹かれていることを知った拓の心境は複雑だった。拓にとって里伽子は親友の片思いの相手という、ただそれだけの存在だった。
それだけで終わるはずだった。高校3年のハワイの修学旅行までは…
携帯電話もスマホもインターネットも普及していない昭和の時代の青春物語で、主人公達は私達の回りにいるような身近な普通の高校生で、何気ない日常と家族関係の中で、発展する友情と愛情にほっこりするものを感じるはず。
昔の日本を感じながらもネットが無い世界でのもどかしくも、甘酸っぱい物語を楽しめます。
【海がきこえる】に触発されて生まれた作品があった?!
引用:https://www.ghibli.jp/works/mimi/
リアルな青春を描き出す『海がきこえる』は、思春期の感情のやり取りや成長を真っ向から扱う作品。
ジブリが得意とするファンタジー要素や現代社会へのメッセージといった要素はほとんどありません。
若手に任せたこの『海がきこえる』の内容に物足りなさを感じた宮崎駿が、『耳をすませば』の制作に取り掛かったという噂もあります。
映画評論家が宮崎監督との対談で2作を比較して『海がきこえる』の方を褒めた際に宮崎監督は反論しており、『海がきこえる』に対し宮崎が思うところがあったのは間違いないのでしょう。
【海がきこえる】は青春アニメの隠れた良作
ジブリらしさが薄い『海がきこえる』は、地上波でも放送される機会が少なく他のジブリ作品に比べると地味な作品かもしれません。
しかし良質な青春アニメであることは間違いありません。
思春期特有のリアルな人間関係や青春を味わえる、おすすめの1本なっています。
他のジブリ作品とはまた違う、甘さやほろ苦さ詰まった青春をぜひこの『海がきこえる』で堪能してみてください。
映画料金と注意事項
※上映日や上映時間は各劇場にご確認ください
※上映劇場が変更となる場合があります
※チケット販売は、各劇場にて行います
※大人1,600円/高校生以下1,000円
(各種サービスデーや他の割引サービスはご利用いただけません)
※プレミアムシート等により料金が異なる場合がございます
まとめ
2024年に都内の映画館にて期間限定で上映され、連日満席のロングランが話題にもなった『海がきこえる』。未だ全国上映を望む声がやまない中、待望の全国リバイバル上映が決定。
他のジブリ作品とは全くテイストの異なる作品ですが、SNSでも、吉祥寺の町が舞台という事で盛り上がりを見せています。スクリーンで鑑賞できる貴重なこの機会に、この夏はぜひお近くの映画館へ見に行ってはいかがでしょうか。
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